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温泉とは?

温泉の定義

 温泉とは読んで字のごとく「温かい」「泉」のことです。
 温かい温泉とは普通の地下水より温度の高いものをいい、平均気温を基準とする考え方や、これより少し高い温度を基準とする考え方が有力です。しかし平均気温は地方により異なり不便なので、日本では温泉法で25℃以上のものと定めています。
 冷たくても、多くの鉱物質を溶かし込んでいて、味や色の変わったものを鉱泉といい、これも温泉法でその基準値が定められています。
 温泉法では鉱泉も含めて温泉と呼ぶことになっていますので、「冷たい温泉」ということができると思います。
 つまり温泉とは、温泉源から採取されたときの温度が25℃以上であるもの、25℃未満であっても定められた物質を一定量以上含有しているものを言います。
 泉(いずみ)とは地中から自然に水が湧いてくるところをいいますが、現在の温泉の多くは井戸を掘り、 ポンプで汲み上げています。また「温泉」は「温泉水」や「温泉地」の意味でも使われています。

温泉のしくみ

 雨水は、雨→地表水→地下水→川→海→水蒸気→雨と循環するので、これを循環水といいます。 一方地下深くには岩石の熱くドロドロにとけた岩漿[がんしょう](マグマ)というものができるところがあり、 ここから発生する蒸気や熱水を岩漿水とか処女水といいます。 また海水などが地層ができる時に閉じこめられたものを化石水といいます。
 地中にしみ込んだ雨水は地層中の水の通りやすい部分を地下水として流れて行きます。 このとき地下深くから上昇してきた岩漿水と出会い、混じり合い、又岩漿や、岩漿が固まったばかりの熱い岩体に接触して熱せられ、 流動中に地層の成分を溶かし込み、又は化石水と混じり合い、温泉となります。この温泉の通り道が地表へ顔を出したところが「自然湧出泉」であり、地中の通り道へ井戸を掘ったものが「温泉井」です。

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